ここまで、配達バッグ、バッグの清潔さ、配達員の身だしなみについて書いてきました。
しかし今回の話は、それらよりもっと単純です。
住所くらい確認してくれ。
これだけです。
私は配達員としてUber Eatsを使う一方、注文者としても約7年間利用してきました。
だから、配達する側の事情も分かります。
ピンがずれている注文。
住所が不完全な注文。
建物名がない。
部屋番号がない。
同じ住所に家が何軒もある。
入口が分からない巨大マンション。
確かにあります。
注文者側に問題がある配達先もあります。
しかし、今回言いたいのはそういう話ではありません。
住所もマンション名も登録してあるのに、違うマンションへ置いていく。
最近、これを私は連続して経験しました。
- 以前は普通に届いていた
- ピンの場所へ行けば仕事終了ではない
- Uber自身も「正式な建物名を書いてください」と注文者へ案内している
- Uberは外観写真まで用意し始めている
- それでも見ない人間には、機能を増やしても意味がない
- 置き配だからこそ確認が必要ではないか
- 誤配された注文者は何をさせられるのか
- しかも料理は時間商品だ
- 注文者側に問題があるケースとは分けて考える
- しかし同じ配達員が誤配を繰り返すなら話は別だ
- 配達件数だけではなく「正確さ」も評価すべきだ
- 「マンション名を見る」なんて高度な技能ではない
- 私が問題にしているのは「初心者」ではない
- Uberはすでに大量の改善をしている。次は配達員側ではないか
- Uber Eatsへ――誤配データをもっと配達員選別に使ってほしい
- 注文者として7年使っているからこそ言いたい
- 「誰でもできる仕事」と「誰がやってもいい仕事」は違う
以前は普通に届いていた
ここが重要です。
最初から分かりにくい住所で、毎回迷われていたわけではありません。
長年Uber Eatsを利用していて、以前は普通に届いていました。
それが、違うマンションへ置かれるようになった。
しかも一度ではない。
連続です。
もちろん一回の誤配なら、人間ですからミスはあります。
私だって配達員です。
絶対に一度も間違えるななどと言うつもりはありません。
しかし、別々の配達で同じようなことが続けば、注文者としては考えます。
「この人たち、マンション名を確認しているのか?」
ピンの場所へ行けば仕事終了ではない
フードデリバリーをやっていると、地図のピンは非常に便利です。
しかし、ピンは目的地を探すための補助です。
ピンそのものが届け先ではありません。
最後に確認するのは住所です。
丁目、番地。
建物名。
部屋番号。
表札。
配達メモ。
そういう情報を照合して、初めて届け先が確定します。
ところが、ピン付近まで到着。
目の前にマンション。
「ここだろう」
置く。
写真を撮る。
配達完了。
これではただの勘です。
Uber自身も「正式な建物名を書いてください」と注文者へ案内している
Uberは注文者向けの案内で、正式な建物名や部屋番号を省略せず入力するよう求めています。
さらに配達メモへ、目印となる建物や入館方法など詳しい情報を書くことも推奨しています。GPSの精度によって実際の届け先と異なる住所が設定される場合があるため、住所そのものを確認するよう注文者側にも注意を促しています。 ([uber.com](https://www.uber.com/jp/ja/blog/uber-eats-app-tips/?utm_source=chatgpt.com))
これは正しい。
注文者も正確な情報を入れるべきです。
では注文者が、
住所。
マンション名。
部屋番号。
配達メモ。
まで入力した。
その情報を配達員が読まなかったら、何のための入力欄なのでしょうか。
Uberは外観写真まで用意し始めている
しかもUberは、配達先を間違えにくくする改善を実際に進めています。
現在は注文者が配達先の外観写真を登録できる機能も導入しています。
配達員は住所やピンだけでなく、その写真も使って届け先を確認できるようになっています。 ([uber.com](https://www.uber.com/jp/ja/u/feedback-program/ubereats/?utm_source=chatgpt.com))
さらに2026年4月下旬には、注文者の名字を確認しやすい表示へ変更。
特に一軒家などで表札との照合がしやすくなるよう改善しています。 ([uber.com](https://www.uber.com/jp/ja/newsroom/dialogue-nagoya-2026/?utm_source=chatgpt.com))
Uberも分かっているのです。
最後の数十メートルで届け先を正確に確認することが重要だということを。
それでも見ない人間には、機能を増やしても意味がない
住所を表示する。
建物名を表示する。
名字を表示する。
配達メモを表示する。
外観写真まで表示する。
ここまでやっても、
「見ない」
のであれば、システムの問題だけではありません。
配達員本人の問題です。
これはGPSの精度ではありません。
アプリの不具合でもありません。
確認という基本動作を省略している。
私はそう考えます。
置き配だからこそ確認が必要ではないか
手渡しなら、まだ最後に確認できます。
インターホンを押す。
住人が出る。
違えば気付く。
しかし置き配は違います。
間違った建物の前へ商品を置いても、誰もその場で止めてくれません。
写真を撮って「配達完了」を押せば終わってしまう。
だからこそ、
置き配の方が最後の住所確認を丁寧にする必要があります。
Uber自身も、置き配の誤配防止のため、注文者に指定場所を具体的に記入するよう案内しています。配達場所の指示が守られなかった場合には、注文者から報告できる仕組みも用意されています。 ([help.uber.com](https://help.uber.com/ja-JP/ubereats/restaurants/article/tips-to-receive-your-order-smoothly?nodeId=14ef21db-215d-4315-a8df-b1bd9bf31fbd)) ([help.uber.com](https://help.uber.com/ja-JP/ubereats/restaurants/article/node?nodeId=df326d0b-fd9b-4ae5-b7e0-2e089f7bd514))
誤配された注文者は何をさせられるのか
配達員側からすると、
「間違えた」
で終わるかもしれません。
しかし注文者は違います。
配達完了通知が来る。
玄関を開ける。
ない。
周囲を見る。
ない。
配達写真を見る。
「ここ、うちじゃないぞ」
そこから探す。
別のマンションへ行く。
あるいはサポートへ問い合わせる。
Uberにも、「配達完了と表示されているのに商品が届いていない」という専用の問い合わせ窓口があります。状況を調査し、必要に応じて料金調整を行うとしています。 ([help.uber.com](https://help.uber.com/ja-JP/ubereats/stores/article/nodename?nodeId=fc7dfe4b-18f7-458e-b26b-bb8176f3d73b))
しかし、注文者からすれば本来そんな作業をする必要はありません。
正しい場所へ一度で届けてもらえば終わる話です。
しかも料理は時間商品だ
誤配でさらに悪いのがこれです。
フードデリバリーの商品は、時間が経てば価値が落ちます。
ラーメンなら伸びる。
ポテトなら冷える。
アイスなら溶ける。
冷たい商品なら温度が上がる。
「違うマンションだったので取りに行ってください」で済ませれば、商品はその間にも劣化しています。
つまり誤配は単なる住所ミスではありません。
食品品質まで壊す配送事故です。
注文者側に問題があるケースとは分けて考える
ここは公平に書いておきます。
配達員だけが悪いケースばかりではありません。
住所が途中までしか入力されていない。
引っ越したのに昔の住所のまま。
ピンが違う。
建物名がない。
部屋番号がない。
配達メモが古い。
電話しても出ない。
これは注文者側の問題です。
Uberには、配達員が注文者の登録住所やピンの誤りを報告すると、注文者へ登録内容の更新を促すメールを自動送信する機能もあります。 ([uber.com](https://www.uber.com/jp/ja/u/feedback-program/ubereats/?utm_source=chatgpt.com))
だから、
住所情報が悪い注文者は注文者側で直す。
情報が正しいのに確認しない配達員は配達員側で直す。
これでいいのです。
何でも配達員が悪いでもない。
何でも客が悪いでもない。
しかし同じ配達員が誤配を繰り返すなら話は別だ
一回ミスした。
それだけで契約解除しろなんて言いません。
そんな制度にしたら誰も働けなくなります。
問題は繰り返す人です。
例えば、
- 短期間に複数回の誤配
- 建物名不一致を繰り返す
- 配達指示を何度も無視する
- 別の部屋や別棟への置き配が続く
こういうデータが積み上がったら、Uber側が介入していいでしょう。
まず再教育。
住所の見方。
建物名の確認。
ピンと住所が違った場合の判断。
置き配前の最終確認。
これをもう一度やらせる。
それでも改善しないのであれば、配達制限や契約見直しを検討する。
私はそれくらい普通だと思います。
配達件数だけではなく「正確さ」も評価すべきだ
速く運ぶ。
たくさん運ぶ。
これも仕事です。
しかし、10分で違うマンションへ届ける人より、12分で正しいマンションへ届ける人の方が優秀でしょう。
当たり前です。
配送業で最も重要なのは、正しい商品を正しい場所へ届けることです。
ところがフードデリバリーでは、件数、売上、時給、応答率といった数字ばかりが配達員の間でも話題になります。
その前に、
ちゃんと届いたか。
ここを忘れてはいけません。
「マンション名を見る」なんて高度な技能ではない
今回の話は難しい研修を要求しているわけではありません。
建物の前に到着する。
スマホを見る。
マンション名を見る。
現地の看板を見る。
同じか確認する。
部屋番号を見る。
置く。
これだけです。
30秒もかからない。
それを省略して客へ迷惑をかけるくらいなら、30秒使えばいい。
私が問題にしているのは「初心者」ではない
最初の数十件なら迷うこともあります。
アプリの操作にも慣れていない。
マンションの構造も分からない。
それは仕方ない。
誰にでも最初があります。
しかし初心者なら、なおさら確認すればいい。
分からなければ注文者へ連絡すればいい。
Uberの注文者向けヘルプでも、配達中であれば注文者と配達担当者が直接連絡できる仕組みを案内しています。 ([help.uber.com](https://help.uber.com/ja-JP/ubereats/stores/article/nodename?nodeId=a620131d-5eca-41f3-87b5-2f296e7d36f6))
分からないことより、確認しないことの方が問題です。
Uberはすでに大量の改善をしている。次は配達員側ではないか
Uberは目的地確認について、かなり改善しています。
名字を確認しやすくした。
住所やピンの不備を報告できる。
注文者に住所更新を促す。
外観写真も登録できる。
配達メモもある。
それでも誤配が起きる。
もちろんシステム改善は今後も必要でしょう。
しかし最終的には、
画面に出た情報を人間が読む必要があります。
ここから先はアプリだけではどうにもならない。
Uber Eatsへ――誤配データをもっと配達員選別に使ってほしい
私はこのシリーズで何度も書いています。
もうそろそろ、全配達員をほぼ同じように扱う段階から進んだ方がいい。
長期間ほとんど誤配のない人。
配達指示を守る人。
商品事故の少ない人。
高評価を維持する人。
そういう配達員は、信用実績として評価すればいい。
逆に何度も同じ基本的なミスをする人は、再教育する。
改善しなければ仕事を制限する。
それがまともな配達員を守ることにもつながります。
注文者として7年使っているからこそ言いたい
私はUber Eatsを否定したいわけではありません。
約7年間使っているのは、便利だからです。
配達員としても仕事をしています。
だからサービスが悪くなってほしいわけがありません。
むしろ逆です。
だから、
普通に届けてほしい。
バッグを使う。
バッグを清潔にする。
最低限身だしなみを整える。
住所を確認する。
マンション名を見る。
客の指定場所へ置く。
これだけのことです。
高度な専門職の話をしているわけではありません。
仕事として当たり前の部分をきちんとやってほしい。
「誰でもできる仕事」と「誰がやってもいい仕事」は違う
フードデリバリーは参入しやすい。
特別な学歴もいらない。
高度な資格も基本的には必要ありません。
だから「誰でもできる仕事」と言われます。
私はそれ自体を否定しません。
しかし、
誰でも始められる仕事だから、仕事をまともにしなくていい。
にはならない。
そして、基本動作すら何度言ってもできない人まで永遠に残す必要もないでしょう。
誰でも始められる。
しかし、
まともにやる人が残る。
Uber Eatsもそろそろ、その段階へ行っていいと思います。
次回は配達品質とは別の意味で、今のUber配達員界隈を象徴する話を取り上げます。
「応答率0%、1%、3%をXで見せ合う配達員たち――その注文、最後は誰が運んでいるのか?」
案件を断る自由は当然あります。
しかし、0%を勲章のように見せるところまで行った配達文化と、そこまで拒否される案件を作るUber。
両方を考えます。



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