秋になると、毎年のように始まるマクドナルドの「月見」商戦。
ところが2026年は、そこへUber Eatsが本格的に入ってきました。
Uber Eats Japanは2026年8月28日、マクドナルドの「月見バーガー」と初めてコラボレーションし、9月3日から広告展開を開始すると発表しました。
さらに注目したいのが、単なる広告コラボでは終わらないことです。
9月4日から23日まで、デリバリー限定の「おねがい お月見LLセット」を、Uber Eats限定で通常価格から10%OFFにします。
マクドナルドというフードデリバリーでも存在感の大きいチェーンと、Uber Eats。
秋の定番商品を使った全国規模のキャンペーンは、注文者だけでなく配達員にとっても見逃せない動きになりそうです。
Uber Eatsと「月見バーガー」が初コラボ
今回のキャンペーンテーマは「おいしい月見なら、 Uber Eats で、いーんじゃない?」。
Uber Eatsと日本マクドナルドは2026年から共同マーケティングを進めていますが、秋の看板商品である「月見バーガー」と組むのは今回が初めてです。
コラボ広告は2026年9月3日から30日まで展開。
動画広告や屋外広告などを使い、「夜空の月を見る」という従来のお月見と、Uber Eatsで届いた月見バーガーを「手元で見る」という2つの月見を表現します。
ここまでは広告の話です。
しかし、ROJOTOとして気になるのはその先です。
Uber Eats限定で「おねがい お月見LLセット」が10%OFF
9月4日から23日までは、デリバリー限定セットメニューの「おねがい お月見LLセット」が、Uber Eats限定で通常価格から10%OFFになります。
対象は全国の対象マクドナルド店舗で、販売開始は午前10時30分から。
つまり今回は、「Uber Eatsでも月見バーガーが注文できます」というだけではありません。
Uber Eatsから注文する理由を、価格面でも作っている。
ここが重要です。
なお、チーズ月見や炙り牛すき焼き月見を選択した際の追加料金部分には10%OFFが適用されません。また店舗や時間帯によって販売状況が異なる場合があります。
マクドナルドの季節商戦にUber Eatsが入り込んできた
月見バーガーは、一時的な新商品というより、毎年秋になると繰り返し展開されるマクドナルドの季節商品です。
そこへUber Eatsが専用の割引を用意して乗ってきました。
フードデリバリー各社にとって、利用者にアプリを開いてもらう理由を作ることは重要です。
「今日はUber Eatsを使おう」と思わせる材料として、知名度の高い商品と限定値引きを組み合わせるのは非常に分かりやすい施策でしょう。
もちろん、今回の月見バーガーそのものがUber Eats独占商品になったわけではありません。
正確には、対象となるデリバリー限定セットの10%OFF施策がUber Eats限定です。
それでも、全国規模でマクドナルドと組んで価格面まで踏み込むところを見ると、Uber Eatsが9月の注文獲得に力を入れていることは伝わってきます。
配達員としては9月4日以降の「マックの鳴り」に注目
では、配達員には何が関係するのでしょうか。
一番分かりやすいのは、9月4日以降、マクドナルド案件が実際に増えるのかという点です。
キャンペーン対象商品の販売は午前10時30分から。
そのため、まず観察したいのは昼ピークです。
そして「月見」という商品の性格や夕食需要を考えれば、夜帯についても注文状況を見る価値があります。
全国キャンペーンなので、一部地域だけの小さな実験ではありません。
普段からマクドナルドの注文が多いエリアで稼働している配達員なら、9月4日前後で鳴り方が変化するか比較してみると面白いでしょう。
ただし「注文増=配達員が稼げる」とは限らない
ここは切り分けて考える必要があります。
キャンペーンでマクドナルドへの注文が増えたとしても、それだけで配達員1人あたりの受注件数や売上が増えるとは限りません。
Uber Eatsは今回の発表資料でも、全国47都道府県でサービスを展開し、12万店のアクティブ加盟店舗と12万人のアクティブ配達パートナーがいると説明しています。
ここでいうアクティブ配達パートナーとは、「過去1カ月間に注文を届けた配達パートナー」です。
つまり注文側だけでなく、届ける側にも大きな供給があります。
注文が10増えても、同じエリアで待っている配達員がそれ以上に増えれば、1人あたりの鳴りは増えません。
これは現在のフードデリバリーを考えるうえで重要なポイントです。
「配達員12万人」は今回突然増えた数字ではない
もう一点、今回の発表を読む際に注意したい数字があります。
Uber Eatsは「12万人のアクティブ配達パートナー」と記載していますが、これは今回の月見キャンペーンによって新たに判明した数字ではありません。
したがって、「Uber Eatsの配達員が今回12万人に急増した」と受け取るのは誤りです。
今回の記事で注目すべきなのは配達員数そのものではなく、大規模な需要喚起策を打ったとき、すでに大きくなっている配達側の供給に対してどこまで注文増の効果が出るのかでしょう。
9月4日から現場で答え合わせが始まる
マクドナルドの月見バーガーとUber Eatsの初コラボ。
広告は9月3日から、Uber Eats限定10%OFFは9月4日から始まります。
利用者から見れば、お得に月見を注文できるキャンペーン。
Uber Eatsから見れば、マクドナルドの強力な季節商品を使ってアプリへの注文を呼び込む9月商戦です。
そして配達員から見れば、話はもっと単純です。
「で、実際に鳴るのか?」
広告がどれほど大きくても、キャンペーンが派手でも、配達員にとって最終的な答えはそこにあります。
9月4日以降、マクドナルド周辺の昼・夜ピークで注文数や待ち時間、単価に変化が出るのか。
ROJOTOでは、実際の配達現場の変化も追っていきます。
出典:Uber Eats Japan合同会社「Uber Eats、マクドナルド『月見バーガー』と初コラボ」(2026年8月28日発表)



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