横浜市青葉区・みたけ台。
青葉台駅や藤が丘駅から少し離れた、坂のある住宅地だ。
大きな駅はない。
巨大なショッピングモールもない。
それだけを見れば、「静かな住宅街」で終わってしまうかもしれない。
しかし、実際に街を走り、店や公園、学校、歴史まで一つずつ見ていくと、みたけ台はかなり厚みのある街だった。
みたけ台公園がある。
その周辺には祥泉院遺跡の記憶がある。
PUISSANCEがある。
ウッドストックがある。
Guri’s Kitchenがある。
小学校と中学校がある。
こどもの杜がある。
杉山神社がある。
祥泉院がある。
そして、僕のような配達員にとっては、何度も原付で走り、届け、戻ってくる街でもある。
みたけ台は「何もない住宅街」ではない。
日常、家族、子ども、犬、食事、公園、歴史、祈りが、坂のある住宅地の中に重なっている。
この記事では、これまでROJOTOで個別に記録してきたみたけ台の記事をまとめながら、横浜市青葉区・みたけ台という街を総合的に見ていく。
- 横浜市青葉区・みたけ台はどんな街なのか
- 「みたけ台」の町名は、竹が多かった土地から生まれた
- みたけ台の前史を知るなら、上谷本町へつながる
- みたけ台の主な場所を一度整理する
- みたけ台公園は、街の中心にある大きな余白
- みたけ台公園には、祥泉院遺跡の記憶も重なっている
- みたけ台には「特別な日」を支える店がある
- Guri’s Kitchenが見せる、犬と家族の時間
- 学校とこどもの杜がある「子どもの時間を抱える街」
- 杉山神社と祥泉院――住宅街の中に残る祈りの場所
- みたけ台は、青葉台と藤が丘の間の生活圏でもある
- 配達員から見るみたけ台――「ピックが多い街」ではない
- 「みたけ台ベース」は、ここから周辺の街を見るためのゼロ地点
- みたけ台の記事をもっと詳しく読む
- みたけ台についてのQ&A
- まとめ:みたけ台は、住宅街の中にいくつもの時間が重なる街だった
- 編集後記:総合編を作って、ようやく「みたけ台」が一つにつながった
- 参考にした公的・公式情報
横浜市青葉区・みたけ台はどんな街なのか
みたけ台は、横浜市青葉区にある町だ。
横浜市の町名資料によると、昭和50年(1975年)の土地区画整理事業に伴い、上谷本町の一部から新設された。
現在は住宅地として整備されているが、その前は上谷本町につながる土地だった。
そのため、現在のみたけ台だけを見るより、上谷本町との関係まで見ると街の成り立ちは分かりやすい。
町内には住宅だけではなく、公園、学校、飲食店、菓子店、寺社などが点在している。
駅前型の街ではない。
一つの商業施設に生活が集まっているわけでもない。
住宅街の中を進んでいくと、それぞれの場所が現れる。
これが、みたけ台の基本的な形だ。
「みたけ台」の町名は、竹が多かった土地から生まれた
横浜市によると、みたけ台という町名は、この地域に竹が多かったことから付けられた。
現在の住宅街だけを見ていると、その由来は分かりにくい。
しかし名前には、宅地開発以前の土地の姿が残っている。
みたけ台小学校の校名・校章の説明にも、かつてこの地域に孟宗竹が群生し、良質な竹材が産出されたことが記されている。
今の道路や住宅だけではなく、その前にあった土地までつながっている町名だ。
みたけ台の前史を知るなら、上谷本町へつながる
みたけ台は、何もない場所に突然作られた町ではない。
昭和50年に上谷本町の一部から新設されている。
つまり、現在のみたけ台をもう一段掘ると、上谷本町へ行き着く。
上谷本町自体は、さらに古く上谷本村につながる地名だ。
町境だけを見れば別の街だが、歴史の流れではつながっている。
この部分は別記事で詳しく記録している。
詳しく読む:
上谷本町を通過点で終わらせない。みたけ台の前史を走る配達員の生活地図
みたけ台の主な場所を一度整理する
| 場所 | みたけ台での役割 |
|---|---|
| みたけ台公園 | 公園・緑・祥泉院遺跡の記憶 |
| PUISSANCE | フランス菓子・贈り物・特別な日 |
| ウッドストック | ハンバーグ・ステーキ・家族外食 |
| Guri’s Kitchen | 洋食・グラタン・犬と過ごせる店 |
| みたけ台小学校・中学校 | 地域の子どもと教育 |
| こどもの杜 | 子どもの野外活動・地域イベント |
| 杉山神社 | 地域の神社・歴史 |
| 祥泉院 | 曹洞宗寺院・地域の歴史 |
これだけ見ても、みたけ台が住宅だけの街ではないことが分かる。
みたけ台公園は、街の中心にある大きな余白
みたけ台公園は、横浜市青葉区みたけ台42にある。
横浜市によると面積は13,152平方メートル。
街区公園より一段大きい「近隣公園」に分類されている。
ベンチ、水飲み、トイレがあり、砂場、ブランコ、鉄棒などもある。
みたけ台の住宅街にとって、大きな生活の余白だ。
子どもが遊ぶ。
散歩する。
少し休む。
木々の中を歩く。
配達員として走っていると、公園はどうしても「横を通る場所」になりやすい。
しかし街全体を見れば、公園は住宅地の重要な一部だ。
みたけ台公園には、祥泉院遺跡の記憶も重なっている
みたけ台公園を面白くしているのは、現在の公園だけではない。
横浜市の公園紹介にも「祥泉院遺跡の看板」が掲載されている。
この周辺には、縄文・弥生・古墳時代などにまたがる人の生活の痕跡が確認されている。
現在は子どもが遊び、住民が歩き、配達員が原付で通る住宅地。
その土地の下には、はるか以前に暮らした人たちの記憶がある。
みたけ台を「新しい住宅街」だけで説明できない理由の一つだ。
詳しく読む:
ローソンの角から、みたけ台を見直す。配達員のベースにある公園と古い記憶
みたけ台には「特別な日」を支える店がある
みたけ台には、大型商業施設はない。
しかし、わざわざこの街へ行く理由になる店はある。
代表的なのが、PUISSANCEとウッドストックだ。
PUISSANCE――「この街の菓子屋」がある
PUISSANCEは、みたけ台31-29にあるフランス菓子店だ。
公式サイトでは「この街の菓子屋として、一つ一つの仕事に向き合っていく」という姿勢を掲げている。
2026年現在もみたけ台で営業しており、オンライン予約やオンラインショップも展開している。
誕生日。
記念日。
贈り物。
少しいい菓子を買って帰る日。
そういう日を住宅街の中で支えている。
駅前へ行かなければ「特別なもの」が手に入らない街ではない。
ウッドストック――住宅街にある目的地型の外食店
みたけ台23-4には、ハンバーグ・ステーキのウッドストックがある。
日常の食事とは少し違う。
家族で食べる。
週末に行く。
「今日はここへ行こう」と目的を持って向かう。
みたけ台には、そういう外食の目的地も存在している。
詳しく読む:
PUISSANCEとウッドストック。みたけ台の“特別な日”を支える店の記録
Guri’s Kitchenが見せる、犬と家族の時間
Guri’s Kitchenは、みたけ台44-1にある洋食店だ。
グラタン料理を中心に、住宅街の中でゆっくり食事を楽しめる店になっている。
公式案内では、愛犬と一緒に利用できる環境も用意されている。
ここを見ると、みたけ台の別の顔が見える。
犬と散歩する。
家族で食事をする。
住宅街の中でゆっくり過ごす。
街は買い物効率だけではできていない。
こうした時間を過ごせる場所も、生活の質を作っている。
詳しく読む:
Guri’s Kitchenがある街。犬と家族と、みたけ台の穏やかな午後
学校とこどもの杜がある「子どもの時間を抱える街」
みたけ台には、みたけ台小学校とみたけ台中学校がある。
そして周辺には、児童野外活動センター「こどもの杜」もある。
学校や子どもの施設は、地域紹介の記事で面白半分に扱う場所ではない。
重要なのは、みたけ台が子どもと家族の日常を抱えている街だと理解することだ。
配達員として走る場合も同じだ。
住宅街だから静かだろうと決めつけない。
曲がり角を見る。
横断する人を見る。
速度を落とす。
街を走る仕事なら、そこにどんな生活があるのかを考えた方がいい。
詳しく読む:
学校とこどもの杜がある坂の街。みたけ台を走る配達員の見守り目線
杉山神社と祥泉院――住宅街の中に残る祈りの場所
みたけ台には、店や学校だけでなく寺社もある。
杉山神社は、みたけ台26-1。
神奈川県神社庁によると、五十猛命と誉田別命を祀り、由緒には天文年間の勧請や源頼朝との関係などが伝えられている。
祥泉院は、みたけ台32-17にある曹洞宗の寺院だ。
現在も坐禅会や写経会などを行っている。
公園。
学校。
飲食店。
その中に神社と寺がある。
みたけ台の静けさは、「何もないから静か」なのではない。
さまざまな生活と時間が重なったうえでの住宅街の静けさだ。
みたけ台は、青葉台と藤が丘の間の生活圏でもある
みたけ台には鉄道駅がない。
そのため生活では、青葉台駅や藤が丘駅との関係が大きくなる。
たとえばGuri’s Kitchenは、公式案内で藤が丘駅から徒歩約15分、またはバス「みたけ台」停留所から徒歩1分と案内している。
一方で、青葉台方面からのバスや車の動線もある。
つまり、みたけ台は単独で閉じた住宅地ではない。
青葉台。
藤が丘。
上谷本町。
みたけ台公園側から下れば、さらに周辺の生活圏へつながっていく。
駅のない街だからこそ、周囲との接続を含めて見る必要がある。
配達員から見るみたけ台――「ピックが多い街」ではない
配達員としてみたけ台を見ると、青葉台駅前のように飲食店が大量に集まるエリアではない。
多くの場合、別の地域で受け取った料理を住宅地へ届ける。
一方で、町内にも配達で関わる店やコンビニはある。
だから完全なドロップ専用地域でもない。
ただ、僕の中でみたけ台を特徴づけているのは注文数ではない。
坂。
住宅街。
公園。
学校。
犬の散歩。
夜の静けさ。
何度も走るうちに、平面の地図とは別の地図が身体の中にできていく。
それが、配達員から見たみたけ台だ。
「みたけ台ベース」は、ここから周辺の街を見るためのゼロ地点
ROJOTOでは、この地域観察記を「みたけ台ベース」と呼んでいる。
理由は単純だ。
みたけ台を起点にすれば、青葉台、藤が丘、市が尾、若草台、桂台、桜台、たちばな台、しらとり台など、周辺の街との違いが見えやすい。
距離だけではない。
坂。
道路。
店。
住宅地。
駅前。
それぞれの街の速度が違う。
その基準点として、みたけ台がある。
この連載について:
みたけ台から、終わらない散歩を始める。配達員が読む、半径20kmの生活地図
みたけ台の記事をもっと詳しく読む
- ローソン・みたけ台公園・祥泉院遺跡を詳しく見る
- PUISSANCE・ウッドストックを詳しく見る
- Guri’s Kitchenと犬・家族の時間を詳しく見る
- 学校・こどもの杜を詳しく見る
- みたけ台の前史につながる上谷本町を見る
- 「みたけ台ベース」連載の考え方を読む
みたけ台についてのQ&A
Q. みたけ台はどんな街ですか?
横浜市青葉区にある住宅地です。大規模な駅前商業地ではありませんが、公園、学校、飲食店、菓子店、寺社などが住宅地の中に点在しています。
Q. 「みたけ台」という名前の由来は?
横浜市によると、この地域に竹が多かったことから「みたけ台」と名付けられました。
Q. みたけ台に大きな公園はありますか?
みたけ台42に、面積13,152平方メートルのみたけ台公園があります。公園内には祥泉院遺跡に関する案内もあります。
Q. みたけ台には飲食店がありますか?
あります。ハンバーグ・ステーキのウッドストック、洋食のGuri’s Kitchenなどがあります。また、PUISSANCEというフランス菓子店もあります。
Q. みたけ台の最寄り駅は?
町内に鉄道駅はなく、青葉台駅や藤が丘駅などが生活圏になります。場所によって徒歩・バスなどの利用方法は異なります。
Q. 配達員から見たみたけ台の特徴は?
駅前の大量ピックエリアというより、坂のある住宅地への配達で入ることが多い街です。住宅街、公園、学校などが近いため、速度や停車位置に注意して走る必要があります。
まとめ:みたけ台は、住宅街の中にいくつもの時間が重なる街だった
みたけ台は、昭和50年に上谷本町の一部から新設された町だ。
町名には、かつて竹が多かった土地の記憶が残っている。
現在の街には、みたけ台公園がある。
祥泉院遺跡の記憶がある。
PUISSANCEがある。
ウッドストックがある。
Guri’s Kitchenがある。
学校がある。
こどもの杜がある。
杉山神社がある。
祥泉院がある。
子どもがいる。
家族がいる。
犬と歩く人がいる。
店へ向かう人がいる。
そして、その間を配達員も走っている。
派手な観光地ではない。
大型商業施設で説明できる街でもない。
だからこそ、一つずつ見ないと分からない。
みたけ台は、日常と歴史と家族の時間が、坂のある住宅街の中に重なっている街だった。
編集後記:総合編を作って、ようやく「みたけ台」が一つにつながった
これまで、みたけ台の記事はいくつかに分けて書いてきた。
ローソンと公園。
PUISSANCEとウッドストック。
Guri’s Kitchen。
学校とこどもの杜。
そして、上谷本町へ続く町名の歴史。
それぞれ単体では成立している。
しかし記事が増えるほど、「結局みたけ台ってどんな街なのか」を一度に読めるページが必要になった。
だから、このページを総合編にする。
ここで街全体をつかみ、気になる場所があれば個別記事へ進む。
そして個別記事からは、またこの総合編へ戻ってくる。
みたけ台を一記事で潰すのではない。
総合編を入口にして、街を深く掘っていく。
これが今のみたけ台記事群には一番合っている。



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