Uber Eats公式サイトを見ていたら、ちょっと気になる文章がありました。
Uber Eatsの配達について、公式は「雇用契約を伴わない」と説明したうえで、フルタイムの配達、配達のアルバイト、パートタイムなどに代わる選択肢として紹介しています。
いやいや。
**「バイトの代わり」って書いてるけど、Uberはバイトじゃねぇって!(笑)**
僕は実際にUber Eatsで配達しています。
確かに好きな時間にオンラインにできるし、今日は休む、今日は20件やる、雨だから稼働する、疲れたから帰る――そういうことを自分で決められるのはUber Eatsの大きなメリットです。
ただ、それと「アルバイトの代わりになるか」は別の話だと思っています。
なぜなら、Uber Eats配達パートナーはアルバイトとしてUberに雇用されているわけではないからです。
## Uber公式の契約にも「雇用関係は存在しません」と書いてある
これは僕の解釈だけで言っているわけではありません。
Uber Eatsの配達パートナー向け技術サービス契約には、配達パートナーは「独立した契約者」であり、Uber Eats Japanなどとの間に雇用関係は存在しないことが明記されています。
さらに、配達依頼を受けるか拒否するかも自分で決められます。
いつ、どこでアプリを使うのかも自分で決めます。
だからこそ自由です。
でも、裏返せば会社に雇われて働くアルバイトとは仕組みそのものが違います。
## 「好きな時間に働けます」だけを見て始めると危ない
Uber Eatsは登録してアプリをオンラインにすれば仕事を始めやすい。
これは本当に便利です。
しかし、簡単に始められることと、アルバイトと同じように考えていいことは全く別です。
特にバイクや車で配達するなら、
**任意保険はどうするのか。**
**その保険で業務中の配達まで補償されるのか。**
**事故を起こしたらどうするのか。**
**車両が壊れたら誰が修理するのか。**
自分で確認する必要があります。
ガソリン代も必要です。
タイヤも減ります。
オイルも交換します。
ブレーキも減ります。
バイクそのものだって永遠に使えるわけではありません。
会社から「今月タイヤが減っているから交換しておきました」と言われることはありません。
自分の商売道具ですから、自分で管理します。
## 社会保険まで考えたら「バイトの代わり」と簡単には言えない
ここも大きな違いです。
一定の加入条件を満たしてアルバイトとして社会保険に加入する場合、健康保険や厚生年金の保険料には事業主負担があります。
Uber Eats配達を個人事業として行い、他の勤務先の社会保険にも入っていないのであれば、基本的には国民健康保険や国民年金などを自分で考えることになります。
だから僕は、
**「Uberの方が時給換算で高そうだからバイトより得じゃん」**
と報酬額だけを見て判断するのは危ないと思っています。
たとえばUberで20万円の配達報酬を得たとしても、それをそのままアルバイトの給与20万円と比較することはできません。
車両関連の経費もあれば、税金もあります。
社会保険の仕組みも違います。
最終的に自分の手元にいくら残るのか。
そこまで考えて比較しなければ意味がありません。
場合によっては、普通にアルバイトをしていた方がいい人だっているでしょう。
## 「副業だから」は関係ない
そして、これは専業配達員だけの話ではありません。
**副業でUber Eatsをやる場合も同じです。**
「土曜日だけだから」
「会社が休みの日だけだから」
「月に数万円しか稼がないから」
だから配達そのものの責任まで軽くなるわけではありません。
副業中に事故を起こしても事故です。
食品を運んでいることも変わりません。
税務上必要になる対応があれば、それも自分で確認しなければなりません。
青色申告を選択して個人事業として帳簿を付けていく方法もありますし、自分がどのような申告をする必要があるのかを把握する必要があります。
「副業Uber=気軽なアルバイト」と考えて何も調べず始めるのはおすすめしません。
## そういえば芸人さんの記事でも「バイト」扱いされていた
そんなことを考えていたところ、芸人のTAIGAさんについての記事を読みました。
TAIGAさんは収入の約8割をUber Eats配達で得ていて、月に約40万円を稼いでいると話しています。
ところが記事では「バイトやめられない芸人」という表現が使われていました。
TAIGAさん自身をどうこう言う話ではありません。
むしろ朝早くから配達して家族を養いながら芸人活動を続けているわけですから、大変な働き方だと思います。
僕が気になったのは、
**やっぱり世間では「Uber Eats=バイト」くらいの感覚で認識されているんだな**
ということです。
でも月40万円のUber配達報酬と、月給40万円のアルバイトでは意味が違います。
Uberなら、そこから配達するために必要となった車両関連費なども考えなければなりません。
だから数字だけを取り出して比べるのも違います。
## それでもUber Eatsにはアルバイトにない強さがある
ここまで書くと「じゃあUberなんてやらない方がいい」と思われるかもしれません。
そういう話でもありません。
僕自身、実際に配達しています。
Uber Eatsには普通のアルバイトではなかなか得られない自由があります。
決まったシフトに毎週入る必要がない。
今日は稼働する、今日は休むと自分で決められる。
途中で予定が入ったら終了することもできる。
他の仕事と組み合わせることもできます。
この自由度は大きいです。
だから副業との相性がいい人もいるでしょう。
ただし、その自由だけを取り出して、
**「バイトの代わりにUberやればいい」**
と考えるのは違うと思います。
## Uber Eatsを始めるなら「自分でやる仕事」だと理解してから
Uber Eatsはアルバイトではありません。
公式の契約を読んでも「独立した契約者」であり、Uberとの雇用関係ではないことが明記されています。
ならば、始める側もそのつもりで準備した方がいい。
保険を確認する。
車両をきちんと整備する。
売上と経費を記録する。
必要な税務手続きを調べる。
食品を扱う仕事として最低限の衛生管理をする。
そして事故を起こさないように運転する。
専業でも副業でも同じです。
アプリをオンラインにするのは簡単です。
しかし、**簡単に始められることと、何も考えずに始めていいことは別です。**
Uber Eatsをアルバイト感覚だけで始めようとしているなら、登録する前に一度ここを考えてみてください。



コメント