【やってはいけないUber Eats】客の商品を持ったまま他社の配達に行くな(笑)その寄り道、アプリで見えてます

Uber Eatsの商品を預かったまま他社の配達を同時進行するマルチアプリ配達の問題を解説する「やってはいけないUber Eats」第2回 フードデリバリー

Uber Eatsと出前館など、複数のフードデリバリーアプリを使っている配達員は珍しくありません。

僕も、複数のサービスを使うこと自体がおかしいとは思いません。

Uber Eatsが鳴らなければ出前館をやる。

出前館が鳴らなければUber Eatsをやる。

個人で仕事をしている以上、仕事を取るために複数のサービスを使うのは普通に考えられます。

実際、Uber Eatsの契約でも、配達パートナーがUber以外のソフトウェアアプリケーションサービスを利用して配送サービスを提供する権利が認められています。

でも。

すでに客の商品を持っているのに、そのまま他社の注文を取りに行くのは別の話でしょう(笑)

今回は「やってはいけないUber Eats」第2回。

複数アプリを使うことではなく、客の商品を預かった状態で他社の仕事まで同時進行する配達について考えます。

Uberの商品を持っているのに出前館の店へ向かう?

たとえば、こんな配達です。

Uber Eatsで注文Aを受ける。

店に到着して商品Aを受け取る。

本来なら、そのままUber Eatsの注文者Aのところへ向かう。

ところが、その途中で出前館など別のサービスの注文Bも受ける。

注文Bの商品を受け取るために別の店へ向かう。

場合によってはBを先に届ける。

そして最後に、ずっと持ち歩いていたUber Eatsの商品Aを届ける。

いや、そのUberの商品は何分あなたのバイクに乗っていたんですか?

という話になります。

複数アプリを使うこと自体を問題にしているわけではない

ここは勘違いしてほしくありません。

Uber Eatsと出前館を両方オンラインにして、鳴った方から仕事を選ぶこと自体を批判しているわけではありません。

たとえば、

Uber Eatsの注文を受ける。

その配達を終える。

またUber Eatsと出前館をオンラインにする。

次は出前館が鳴ったので出前館を配達する。

これなら何もおかしくありません。

むしろ、仕事を自分で確保する個人事業の働き方として普通でしょう。

問題なのは、一人の客の商品をすでに預かっているのに、自分の売上を増やすために別会社の仕事まで同時に進め、その結果として最初の客を待たせることです。

客から見たら「なんで逆方向に行ってるの?」になる

これ、配達員側だけで考えていると気付かないかもしれません。

注文者はアプリを見ています。

商品を受け取った配達員が自宅へ向かっていると思って地図を見る。

ところが、

「あれ?」

「なんで逆方向に走ってるの?」

「そこ別の店じゃない?」

となる。

海外のUber Eats利用者コミュニティを調べても、こうした不満は繰り返し投稿されています。

「店から家まで数分なのに反対方向へ走っていった」「別の店に寄ったように見える」「商品を受け取ってから大幅に時間がかかった」といった内容です。

もちろん、地図だけを見て「絶対に他社配達だ」と断定することはできません。

道を間違えることもあります。

通行止めもあります。

そして、もう一つ大事な理由があります。

Uber公式のダブル・複数配達とは分けて考えよう

Uber Eatsそのものにも複数注文者への配達があります。

1件目の商品を受け取る際、近くの別店舗で商品が準備できた場合などに、2件目の配達依頼がUberから来ることがあります。

配達員がそれを受ければ、2店舗目へ商品を取りに行き、複数の商品を順番に届けます。

これはUberのシステム上で組まれた配達です。

ですから、客から見て配達員が別の店に向かったからといって、それだけで「この配達員は勝手に出前館をやっている」と決めつけるのは違います。

ここは配達員側からもハッキリ言っておきたいところです。

Uberが組んだ複数配達まで配達員の勝手な寄り道として扱われたら、それはそれで配達員がかわいそうです。

でも自分で他社案件を追加したなら話は違う

一方で、Uberから単独の配達を受けている最中に、自分の判断で別会社の仕事を追加する。

これは先ほどのUber公式の複数配達とは話が違います。

Uber Eatsの商品を持ちながら出前館の店へ寄る。

そこで商品がまだ出来上がっていなければ待つ。

その間にも、最初の商品はバッグの中です。

やっと商品を受け取って、今度はどちらを先に届けるか考える。

これを効率的だと思っている配達員もいるのかもしれません。

でも、その効率は誰のためでしょう。

配達員自身の売上を増やすための効率です。

最初の注文者にとっては、ただ待たされる時間が増えただけかもしれません。

温かい商品は冷めるし、冷たい商品はぬるくなる

フードデリバリーで運んでいるのは荷物だけではありません。

食べ物です。

ラーメンもあります。

ハンバーガーもあります。

ポテトもあります。

アイスもあります。

温かい商品は時間が経てば冷めます。

冷たい商品は時間が経てば状態が変わります。

配達バッグをきちんと使っていたとしても、時間そのものを止めることはできません。

だから店から商品を預かったら、基本的にはできるだけ速やかに注文者へ届ける。

当たり前の話だと思います。

「Uberは他社サービスの利用を認めている」は言い訳にならない

ここは今回調べていて面白かったところです。

Uber Eatsの配達パートナーは独立した契約者です。

Uberとの専属契約ではありません。

Uberの技術サービス契約でも、配達パートナーには他のアプリを使って配送サービスを提供する権利があることが明記されています。

つまり、

「Uberやってるなら出前館をやるな」

という話ではありません。

そんなことを僕も言うつもりはありません。

しかし、他社サービスを利用できることと、預かっている商品を後回しにしてもいいことは同じではないでしょう。

自由に仕事を選べるなら、なおさら受け方を自分で考えればいい。

Uberの配達中なら出前館を止める。

出前館を配達しているならUberを止める。

あるいは、今持っている商品を届け終わってから次の仕事を取る。

難しい話ではありません。

目先の1件を追加して、注文者そのものを減らしたら意味がない

配達員としては、鳴っていると取りたくなる気持ちは分かります。

単価が良ければなおさらです。

「これも取れば一気に売上が増える」

そう考えることもあるでしょう。

でも、その結果として商品が遅れて届く。

注文者が、

「Uber遅いな」

「料理冷めてるな」

「配達員、全然違う方向に行ってたな」

「もう頼まなくていいか」

となったらどうでしょう。

配達員一人がその場で数百円余計に稼いでも、サービスそのものを使う客が減れば、最後は配達員側にも返ってきます。

しかも注文者からすれば、誰が真面目な配達員で誰が無茶な同時配達をしているのかなんて知りません。

「Uber Eatsの配達ってこんな感じなんだ」

で終わります。

複数アプリを使うなら、上手に使えばいい

僕は複数アプリそのものを否定しません。

Uber Eatsだけでは注文が来ない時間もあります。

他社の方が条件のいい注文が来ることもあります。

個人で仕事をしている以上、自分で仕事を選ぶのも当然です。

ただし、注文を受けて商品を預かったら、その商品を注文者まで問題なく届ける。

そこまで終わってから次の仕事をすればいい。

客の商品を持ったまま「もう1件取れるな」と別会社の店へ向かう必要はないでしょう。

注文者は意外とアプリを見ています。

「どうせ分からないだろう」と思っているなら、たぶん思っている以上に見られています。

Uber Eatsも出前館もやる。

それは構わない。

でも、預かった商品の客まで自分の稼ぎ方に付き合わせるのは違う。

複数アプリを使うなら、普通に一件ずつきちんと届ければいい。

僕はそれで十分だと思います。

編集後記

今回の記事を書くために改めてUberの契約を確認したところ、他の配達サービスを利用する権利そのものはかなり明確に書かれていました。

だからこそ、「複数アプリ=悪」と雑にまとめるのは違うと思います。

問題はアプリの数ではなく、使い方です。

仕事を取るためにUber Eatsと出前館を使い分ける。

それと、客の商品を持った状態で二社の注文を同時進行する。

この二つは分けて考えた方がいいでしょう。

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