Uber Eatsが、Uber Directで行われる医薬品配達の本人確認手順を更新しました。
Uberが配達パートナー向けに配信した「配達パートナー通信 2026年9月号」によると、注文者が不在などの理由で医薬品を届けられず、薬局へ返却する場合、返却先の薬局スタッフから暗証番号(PINコード)を確認し、Driverアプリへ入力する手順が新たに必要となりました。
これまで以上に通常の料理配達とは異なる手順が求められるため、医薬品案件を受ける配達パートナーは注意が必要です。
医薬品を薬局へ返却する際にもPINコードが必要に
今回、新しい手順としてUberが明記したのが、注文者へ医薬品を渡せなかった場合の「返却配送」です。
注文者が不在などで受け渡しができなかった場合、医薬品は薬局へ持ち戻る必要があります。
さらに今回の変更後は、単に薬局へ商品を戻すだけではありません。
薬局スタッフへ直接医薬品を手渡し、スタッフから伝えられたPINコードをDriverアプリへ入力することで、返却配送を完了する仕組みになりました。
PINコードを確認できなければ、原則として返却配送を正常に完了できません。
医薬品配達は3段階で本人確認
2026年9月号でUberが案内している医薬品配達の確認手順を整理すると、次のようになります。
- 薬局で商品を集荷する際
薬局スタッフによる署名を取得する。 - 注文者へ商品を渡す際
注文者本人から伝えられたPINコードをDriverアプリへ入力する。 - 注文者不在などで薬局へ返却する際
薬局スタッフへ直接商品を返却し、スタッフから伝えられたPINコードを入力する。
つまり、医薬品案件では「受け取った」「届けた」「返却した」という各段階を、通常の商品配送より厳格に確認する運用になっています。
配達パートナーが自分でPINを入力するのはNG
特に注意したいのが、本人確認を省略しないことです。
Uberは、署名やPINコードについて、必ず薬局スタッフまたは注文者本人から取得する必要があると案内しています。
配達パートナーが相手の代わりに署名したり、確認を行わずにPINを入力したりした場合には、不正行為とみなされる場合があるとしています。
「相手が忙しそうだから」「いつもの店舗だから」といった理由で配達員側が処理してしまうのは避ける必要があります。
医薬品は不在でも置き配できない
通常のUber Eatsでは玄関先への置き配が広く利用されていますが、医薬品配送は別です。
Uberは以前から、Uber Directによる医薬品配送について、購入者が不在の場合には医療機関や薬局へ商品を返却する運用を案内しています。
店舗前や注文者宅の玄関前などに医薬品を置いたまま配達を終了することはできません。
Uberの2026年9月号でも、返却時には必ず薬局スタッフへ直接手渡すよう改めて注意しています。
店舗前へ置く、廃棄する、配達パートナーが持ち帰るといった対応も禁止されています。
返却できない場合はサポートへ連絡
問題になる可能性があるのが、薬局へ戻ったもののスタッフからPINコードを取得できないケースです。
Uberは、本人確認を実施できない場合について、配達を勝手に完了させるのではなく、Uberサポートへ連絡するよう案内しています。
一般的なUberのPIN配達でも、PINは正しい相手へ商品が届いたことを確認するための仕組みとして利用されています。
医薬品については安全な受け渡しや誤配防止に加え、通常の商品より厳格な取り扱いが必要になるため、今回その確認が返却時にも追加された形です。
医薬品案件は2段階で承諾できる
医薬品案件だからといって、すべての配達パートナーが受けなければならないわけではありません。
Uberによると、医薬品の配達リクエストには2段階の承諾プロセスがあります。
まず通常の配達リクエストとして表示され、承諾すると、その配達に医薬品が含まれていることを知らせる画面が表示されます。
そこで改めて承諾するか拒否するかを選択できます。
Uberは、どちらの段階で拒否した場合でも、次回以降の配達リクエストの受信には影響しないと案内しています。
医薬品案件では、不在時に通常配達より大きな時間ロスが発生する可能性もあります。
注文者宅まで移動した後に不在となれば、薬局まで戻り、スタッフへ直接返却し、さらにPINコードを取得して処理する必要があります。
案件を受ける際には、こうした特殊な配送フローがあることを理解しておく必要があります。
Uber DirectはUber Eatsとは異なる配送サービス
Uber Directは、Uber Eatsアプリ内で注文された料理だけを運ぶ仕組みではありません。
企業が自社サイトやアプリなどで受け付けた注文について、Uberの配達ネットワークを利用して商品を配送できるラストワンマイル配送サービスです。
Uber Eats Japanは2024年3月、Uber Directを利用した処方薬の即時配達を本格的に発表しました。
処方薬については当初から、置き配を禁止し、購入者が不在の場合には薬局などへ返却する特別な配送ルールが設定されています。
配達員が覚えておきたい今回の変更点
今回の変更で最も重要なのは、「医薬品を薬局まで戻せば終わり」ではなくなったという点です。
不在時には、
注文者宅 → 薬局へ戻る → 薬局スタッフへ直接返却 → PINコードを聞く → Driverアプリへ入力 → 返却完了
という流れになります。
通常のUber Eats配達とは明らかに異なる案件です。
医薬品配達を受ける配達パートナーは、注文者への配達だけでなく、不在になった場合の返却時間まで含めて案件を判断する必要がありそうです。
特に夜間や遠距離案件では、返却が発生した場合の移動距離と所要時間も無視できません。
Uber Directの医薬品案件を受ける場合は、配達開始前にDriverアプリの案内と最新のUber Direct配達パートナーガイドを確認しておくことをおすすめします。
【参考】Uber「配達パートナー通信 2026年9月号」、Uber Japan「Uber Eats、処方薬配達向けに『Uber Direct』サービスを提供開始」、Uberヘルプ「Delivery confirmation with PIN feature」



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