Uber Eatsの配達リクエストを見ていると、通常の飲食店配達とは別に、スーパーマーケットや小売店で商品を購入してから届ける「ピック・パック・ペイ(PPP)」という案件が入ってくることがあります。
普通の配達より表示報酬が高く見えることもありますが、僕は買い物代行を積極的には取りません。
理由は単純です。
買い物代行をやっていると、1時間に終わらせられる配達件数が減るからです。
特に、初めて入る大型スーパーは大変です。
まいばすけっとのような小型店なら、店内がコンパクトなので商品を比較的探しやすい。しかし、売場の広い大型スーパーでは、商品を1つ探すだけでも時間がかかります。
今回は、Uber Eatsの買い物代行がなぜ面倒なのか、どのような店舗なら比較的受けやすいのかを、実際に配達する側から整理します。
Uber Eatsのピック・パック・ペイとは
Uber Eatsのピック・パック・ペイは、配達パートナーが店舗へ行き、注文者が指定した商品を自分で探して購入し、そのまま注文者のもとへ届ける仕組みです。
通常の飲食店配達では、基本的に完成した商品を店員から受け取ります。
しかし、ピック・パック・ペイでは、配達パートナーが次の作業まで担当します。
- 注文された商品を店内で探す
- 商品の容量や種類を確認する
- 見つけた商品を買い物リスト上で処理する
- 欠品している場合は代替品を確認する
- 必要に応じて注文者へ連絡する
- 商品を袋へ詰める
- プラスカードなどを使って会計する
- レシートを撮影する
- 購入した商品を注文者まで配達する
つまり、単なる配達ではありません。
買い物、袋詰め、会計、配達をまとめて行う仕事です。
Uber Eatsは、2026年4月時点でPPPの導入店舗数が3,000店舗を突破したと発表しています。今後、スーパーや小売店の案件が増えれば、配達員が買い物を担当する機会も増えていくと考えられます。
買い物代行で一番面倒なのは商品探し
買い物代行で最も時間を使うのが、店内での商品探しです。
普段から自分が買い物をしている店でも、目的の商品がどこにあるか、すべて把握しているわけではありません。
ましてや、初めて入るスーパーでは売場の配置が分かりません。
- 調味料がどの通路にあるのか分からない
- 冷蔵商品と常温商品が離れている
- 日用品売場が食品売場の反対側にある
- 同じ商品名で容量違いが何種類も並んでいる
- 似たパッケージの商品が多い
- アプリに表示された商品画像が古い場合がある
商品が見つからなければ、同じ棚を何度も見直すことになります。
店員に聞けば早い場合もありますが、混雑している時間帯は店員が見つからなかったり、レジ対応中で質問できなかったりします。
通常の配達なら、店舗に到着して商品を受け取れば出発できます。
買い物代行では、店舗に到着してからが本番です。
大型スーパーは店内移動だけでも時間がかかる
買い物代行の難易度は、商品数だけでは決まりません。
店舗の大きさによって、必要な時間が大きく変わります。
例えば、注文が5点だったとしても、小型店の5点と大型スーパーの5点は同じではありません。
小型店なら、入口から店内全体をある程度見渡せます。食品、飲料、日用品の売場も近く、端から端まで歩いてもそれほど時間はかかりません。
一方、大型スーパーでは、野菜、冷蔵食品、冷凍食品、飲料、菓子、日用品が別々の場所にあります。
注文内容によっては、広い店内を何度も往復することになります。
さらに店舗によっては、駐輪場所から入口まで遠く、店内へ入る前と商品を購入した後にも移動時間が発生します。
まいばすけっとのような小型店なら比較的やりやすい
僕が買い物代行を受けるなら、まいばすけっとのようなコンパクトな店舗の方がまだやりやすいです。
小型店には、買い物代行との相性がよい条件があります。
- 店内が狭い
- 商品の種類が大型スーパーほど多くない
- 売場の位置を覚えやすい
- 商品を探す移動距離が短い
- レジまでの距離が近い
もちろん、小型店でも欠品やレジ待ちはあります。
それでも、広いスーパーを歩き回るよりは、所要時間を予測しやすいです。
同じ店舗の案件を何度か経験すれば、牛乳、飲料、冷凍食品、菓子、日用品などの位置も少しずつ分かるようになります。
買い物代行は慣れれば速くなる
買い物代行は、同じ店舗で何度も作業すれば確実に速くなります。
最初は15分かかった商品探しが、売場を覚えれば5分程度で終わることもあります。
その意味では、買い物代行そのものが常に悪いわけではありません。
問題は、慣れるまでの時間を回収できるほど、その店の案件を受けるのかということです。
毎日のように同じ小型店から案件が入るなら、売場を覚える価値があります。
しかし、毎回違う大型スーパーへ行くのであれば、案件を受けるたびに店内配置を一から確認することになります。
配達員にとっては、売場を覚えるまでの時間も稼働時間です。
研修時間として別に報酬が出るわけではありません。
欠品すると買い物が止まる
目的の商品が棚にあれば、そのまま買い物を続けられます。
しかし、商品が欠品していると作業が止まります。
似た商品や容量違いの商品を探し、アプリの案内に従って代替品を確認し、場合によっては注文者へチャットや電話で連絡します。
すぐに返事が来ればよいですが、返事が来ない場合もあります。
その間、次の商品を探すことはできても、最終的な会計へ進めないことがあります。
通常配達の店舗待ちと違い、買い物代行では配達員自身が欠品対応を進めなければなりません。
表示報酬ではなく終了までの時間で判断する
買い物代行を受けるかどうかは、表示された金額だけでは判断できません。
重要なのは、店舗へ到着してから配達を完了するまで、合計で何分かかるかです。
例えば、次のようなケースを考えます。
| 案件 | 報酬例 | 所要時間例 | 時給換算 |
|---|---|---|---|
| 通常配達 | 550円 | 20分 | 約1,650円 |
| 買い物代行 | 900円 | 45分 | 約1,200円 |
これは説明用の一例ですが、表示金額が高い案件ほど時給も高いとは限らないことが分かります。
45分かけて買い物代行を1件終わらせている間に、通常配達なら2件終わる可能性があります。
件数を積み上げたい日や、クエスト達成を狙っている日は、この差が大きくなります。
件数重視なら受けやすいPPP案件
僕が件数を重視して稼働するなら、次の条件がそろったPPP案件は検討できます。
- まいばすけっとなどの小型店
- 何度も利用して売場を知っている店舗
- 商品数が少ない
- 商品が食品売場だけでそろう
- 水、米、飲料ケースなどが含まれていない
- 店舗から配達先までが短距離
- 買い物時間を含めても納得できる報酬
- 通常配達があまり鳴っていない時間帯
特に、売場を知っている小型店は強いです。
商品を取る順番まで決められるようになれば、店内作業を短縮できます。
僕なら避けたいPPP案件
反対に、次の条件が重なった案件は慎重に判断します。
- 初めて行く大型スーパー
- 商品数が多い
- 食品と日用品が混在している
- 水、米、酒、飲料など重量物が多い
- 夕方など店内とレジが混雑する時間帯
- 駐輪場所から売場まで遠い店舗
- 配達距離も長い
- 件数を積み上げたいピーク時間帯
商品数が少なくても安心できません。
例えば、菓子5点なら短時間で終わる可能性がありますが、冷凍食品、化粧品、掃除用品、調味料、酒類の5点なら、店内の複数売場を回ることになります。
点数だけでなく、店舗規模と商品の種類まで見る必要があります。
店舗側には大きなメリットがある
PPPは、小売店側から見ると非常に便利な仕組みです。
店舗スタッフが注文商品を集め、袋へ詰め、配達員へ渡す作業をしなくても、デリバリーを導入できます。
Uber Eats公式も、店舗スタッフの追加負荷を抑えながらデリバリーを運営できる仕組みとしてPPPを説明しています。
ただし、店舗スタッフが行わなくなった商品探し、袋詰め、会計は、消えてなくなるわけではありません。
その作業を配達パートナーが担当します。
店舗にとって効率的な仕組みであっても、配達員にとって効率的な案件になるとは限りません。
PPPはすべて拒否すればよいわけではない
僕は買い物代行が好きではありません。
面倒ですし、通常配達より件数を取りにくいからです。
ただし、すべてのPPP案件が悪いわけではありません。
小型店で、売場を知っていて、商品数が少なく、配達距離が短く、報酬も十分なら、通常配達より効率がよい場合もあります。
逆に、大型店で商品を探し回り、欠品対応をして、レジに並び、さらに長距離を運ぶ案件なら、表示報酬が少し高い程度では割に合いません。
PPPを受けるかどうかの判断基準
- 店舗は小さいか
- 売場を知っているか
- 商品を短時間で集められるか
- 欠品しやすい商品ではないか
- 重量物が含まれていないか
- 配達完了まで何分かかるか
- 同じ時間で通常配達を何件できるか
まとめ|買い物代行は店舗の大きさで難易度が変わる
Uber Eatsの買い物代行は、通常配達より作業工程が多い仕事です。
特に初めて入る大型スーパーでは、商品を探すだけで時間がかかります。
慣れれば売場が分かるようになり、作業時間は短縮できます。しかし、毎回違う店舗へ行くのであれば、その学習時間を回収するのは簡単ではありません。
件数を重視する配達員にとって重要なのは、表示報酬の高さではありません。
買い物、会計、配達まで含めて、1時間にいくら残せるかです。
まいばすけっとのような小型店なら検討する。初めて行く大型スーパーなら慎重に見る。
PPPは一括して判断するのではなく、店舗規模、商品内容、配達距離、報酬をまとめて判断する必要があります。
参考情報
- Uber Eats、店舗負担を軽減する「ピック・パック・ペイ」導入3,000店舗を突破
- Uberヘルプ:「ピック・パック・ペイ」の概要と仕組み
- ダイヤモンド・チェーンストアオンライン:3000店を超えたUber Eats「ピック・パック・ペイ」の魅力
編集後記
普通の配達は、店が商品を用意してくれます。
買い物代行は、その店内作業まで配達員が引き受けます。
900円と表示されていても、商品探しに30分使えば高単価ではありません。反対に、小さな店舗で商品をすぐ集められるなら、悪くない案件になる可能性もあります。
結局は「買い物代行だから取る・取らない」ではなく、店を見て判断するしかありません。
Uber Eatsの配達を始めたい方へ
登録条件や準備するもの、配達を始めるまでの流れはこちらでまとめています。



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